フリーランスの「屋号」の必要性・決め方・屋号例・調べ方


「屋号」とは

ITフリーランスとして働く場合、個人名だけで働くこともできますが、屋号を持って働く人は少なくありません。

では、屋号とはそもそもどのようなものなのでしょうか。屋号とはビジネスを行うために付ける称号を意味します。ITフリーランスとして活動するなら、ネットでも露出することが欠かせないですよね。その際に本名だけで活動していると、どうしてもどのようなサービスを提供しているのか、分かりやすく相手に伝えることが難しくなります。

極端な例ですが、個人事業で農業を営み野菜を販売する場合、本名よりも「野菜屋さん」という屋号の方が、サービスの内容が相手に伝わりやすいですよね。屋号はITフリーランスとして働く場合、必ず付けなければいけないわけではありません。
しかし顧客にどのようなサービスを提供するのか、分かりやすく伝えることを考えるなら、屋号は付けるべきだといえるでしょう。

屋号の画数

前述したように、屋号は提供しているサービスを顧客に伝える役割もあるので、分かりやすいに越したことはありません。英語の屋号を用いれば、かっこいい印象を相手に与えることができるかもしれません。

しかし、日本人相手に仕事をするなら、屋号の意図が伝わりにくい可能性があります。そのため屋号は慎重に付けることが欠かせません。また屋号を決める際に、多くの人は画数を重視します。なぜなら姓名判断では画数が用いられるように、運勢と画数には関係性があるからです。

では、屋号の画数を付ける際は、どのような数字を意識すればいいのでしょうか。やはり画数を意識するのであれば、凶よりも吉や大吉の意味を持つものを選びたいですよね。一般的に縁起が良いとされている画数は五、七、八、九、十五です。姓名判断を意識するなら、画数を考慮して屋号はつけるべきだといえるでしょう。

しかし、素人が本を読んで姓名判断の知識を使おうとしても、それが本当に正しいのかどうか、判断することはできないですよね。また縁起を担ぐことを考えるなら、屋号や開業届を出すタイミングも大切です。

そのため画数まで考えて屋号を付ける場合は、専門家への相談することをおすすめします。占いは依存し過ぎると判断能力を失ってしまうリスクがあります。しかし屋号など今後のフリーランスとしての活躍を左右する重要なものを決める際には参考として知っておいても損はありません。

屋号はなしでもいい?必ず必要?

ITフリーランスとして活動する場合、屋号を付けるかどうかは個人の自由です。個人事業主になれば必ず付けなければいけない、というものではありません。屋号を使って、プライベートと仕事をしっかり分けたいと考える人もいれば、本名で仕事をしていきたい、という人もいます。

屋号を付けるのが面倒だ、という場合は屋号をつけなかったとしても問題ではありません。しかし前述したように、屋号は個人事業主として提供しているサービスの内容を伝える役割もあります。これから新規顧客を積極的に獲得していくことを考えるのであれば、屋号を付けて活動することをおすすめします。

ただし、本名で活動した方が、いい場合もあります。それは個人名に特徴がある場合です。例えば、日本に数人しかいない苗字だとか、有名人と同姓同名、ということであれば本名でも充分なインパクトを与えることができます。

フリーランスとして新しい仕事を獲得する際に大切なことは、まず相手に名前を憶えてもらうことです。名前を覚えてもらっていなければ、ニーズが発生した時に、あの人に依頼しようか、と考えることはないからです。

このような見込み客に覚えてもらうことを目的とした場合、本名にインパクトがあれば、わざわざ屋号をつける必要はないですよね。ITフリーランスとして活動していく場合、自分の個性が武器となります。ユニークな氏名がある場合は、それを武器にすることも検討しましょう。

では、仮に屋号を付けずに、ITフリーランスとしてスタートした個人事業が拡大していった場合はどのようなデメリットがあるのでしょうか。それは自分の個人名が有名になり過ぎる可能性があることです。

本名が有名になり過ぎると、同業者から嫉妬や妬みによる嫌がらせを受けてしまうリスクもゼロではありません。もちろん広く名前が知れ渡るくらいの規模になれば法人化を検討すべきですが、法人化する際は、屋号があった方がスムーズに移行しやすいといえるでしょう。

屋号の決め方・付け方

ITフリーランスとして仕事を初めていく場合、屋号の付け方はかなり重要です。なぜなら、屋号によってその人の印象が左右されるだけでなく、相手の記憶に残るかどうかという部分まで関係してくるからです。
では、屋号の決め方は具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

濁音を取り入れる

屋号をつける際の参考として、濁音を取り入れる、ということもおすすめの方法の一つです。濁音が入っているお笑い芸人やミュージシャンは売れやすい、というのは有名な話ですよね。実はこの濁音が入っているグループが売れているのには理由があります。

その理由の一つは、濁音だと耳に残りやすいからです。「ダウンタウン」「とんねるず」両方が耳に残りますよね。フリーランスとして活動するなら、相手に覚えてもらうことも大切です。そのため濁音を取り入れることは検討すべき要素の一つだといえるでしょう。

屋号を営業ツールだと考える

屋号を決める際は、ビジネスライクに顧客を獲得するためのツールだと考える視点も必要です。そうすれば、サービスの訴求力がある屋号を決めることができるからです。
例えば、ITエンジニアとして活躍するなら、「システム」や「IT」という単語が含まれていた方が、どのようなサービスを提供しているのか分かりやすいですよね。

自分では考えずに信頼できる人につけてもらう

屋号は自分で考えずに人に付けてもらった、というケースは珍しいことではありません。屋号をつけるにはある程度のネーミングセンスが必要です。自分にはそのスキルがない、と分かっている場合は、最初から誰かに依頼する、というのも賢い選択の一つです。

最近であればクラウドソーシングを活用して、ネーミングを募集することも可能です。また人によっては家族や、尊敬している事業の先輩に付けてもらった、という場合もあります。自分で屋号をつける自信がない場合は、誰かに依頼する、とうのもおすすめです。

具体的に屋号を決める

屋号を決める時に必ず考えるべきことがあります。それは具体的に決めるか、抽象的に決めるか、ということです。仮に具体的な屋号をつけた場合のことを考えてみましょう。ITフリーランスとして活動していると、年数を経るに従って対応していく領域が広がることは珍しいことではありません。

最初はデザイナーやプログラマとしてスタートしたITフリーランスの活動が、ライターとしての案件も受けるようになる、というのはよくある話です。その際に屋号が具体的過ぎるもの、例えば「◯◯デザイン」などであればいかがでしょうか。デザインの案件しか受けない、という印象を持たれかねません。

もちろん、ITフリーランスとして活動する方針が明確に決まっていて、軸がある場合はこういった具体的な屋号の方が仕事の契約につながる可能性は高くなる、というメリットがあります。

しかし、幅広い領域で活動していきたい場合や、新しい取り組みにも挑戦することを想定しているなら、抽象的な名称の方がいい可能性もあります。

抽象的に屋号を決める

では、今後は抽象的な屋号を付けた場合のことを考えてみましょう。抽象的な屋号とは、いわゆる理念やコンセプトを言語化したような屋号です。抽象的だと具体的なサービスの内容を屋号で伝えることは難しくなりますが、新しいことを始める際に、屋号を改める必要がない、というメリットがあります。

このように屋号の決め方は、ITフリーランスとして今後どのように活動していくのか、現在の状態と将来の方向性も含めて考えることが欠かせません。もし、現在取り組んでいる以外のさまざまな領域で働くことを想定しているなら、抽象的な屋号の決め方の方が向いているといえるでしょう。

その一方で、方向性が明確なら屋号は具体的に屋号を付けた方がメリットは大きくなります。デザインならデザインのみ、ライターなら文章だけで勝負すると決めることができている場合は具体的に屋号を決めた方が後々良かったと思える可能性が高くなります。

また屋号を付ける際に、持っておくべき考え方があります。それは個人事業主にとっての屋号は、自分の氏名や子供と同じくらい重要な名前だという視点を持つことです。人生の中で自分の氏名を繰り返し書くように、屋号は一度つければ毎日のようにその文字を目にして記載することになります。

毎日目にする言葉が、自分の思考に少なからず影響があることは、、占いなどの統計に頼らなくても、あることは分かりますよね。また貧層な響きの屋号を付けてしまえば、見込み客や取引先はその屋号を見る度に「貧相な屋号だ」という印象を持ってしまうリスクがあります。このように考えると、屋号を付ける際は慎重になり過ぎるくらいで丁度良いともいえます。

では、失敗しない屋号をつけるためには、どのようなことを意識する必要があるのでしょうか。それはITフリーランスとして、今後どのような理念を持って仕事に取り組んでいくのかということです。また社会にどのような影響を与えるのかを明確にすることも欠かせません。

個人事業主であったとしても、創業する社長と同じ気持ちになって、ビジョンを明確にすることが大切です。個人事業も、立派な事業です。取引先の会社は個人であっても企業と同じように、ビジネスのプロとして依頼してきます。そのためビジョンや事業を営んでいく上での軸を明確に持っていなければ、お金だけを追いかけるような方向性に進みかねません。

特に個人事業をスタートする際に、金銭的な余裕が無ければ、経済だけを追いかけて仕事を受けてしまいがちです。そうなると、一時的に売り上げは高くなるかもしれませんが、方向性を見失ってしまい、行き詰ってしまう可能性があるので注意が必要です。

ITフリーランスは登記が必須ではないものの、基本的には世の中の社長と同じ考え方を身につけることが欠かせません。ITフリーランスとしてこれから働いていくなら、できることなら長く続けていきたいですよね。そのため屋号をつける際は、ビジョンを明確にすることも同時に考えるべきだといえるでしょう。

さらに屋号は、付けた後どのように使うのか、というところまで考える必要があります。TIフリーランスであれば看板や事務所を持つ必要はないかもしれませんが、企業との電話での折衝は普通に発生します。

そうなると、会社員が社名と自分の氏名を商談で最初に名乗るように、屋号は毎回名乗ることになりますよね。その際に屋号が発音しにくいものだったらいかがでしょうか。自分で名付けた屋号を名乗るたびにストレスを感じてしまうかもしれません。屋号は言いやすいことも大切なのです。

しかし、言いやすいだけではいけません。屋号は長さにも注意を向ける必要があります。毎回名乗る屋号が長ければ、それだけで商談のリズムが悪くなってしまうかもしれません。こだわりのある屋号をつけようとすると、不自然に長くなってしまうことが少なくありません。そのため屋号をつける際は、長さにも注意を払っていきましょう。

ここまでさまざまな屋号の付け方を紹介しましたが、どのような決め方をするにせよ、個人事業主にとっての屋号とは、起業して会社名を付けることと同じくらい重要なことです。これからITフリーランスとしての屋号をつけるなら、ビジョンを明確にすることを含めて、時間をかけて考えることが大切です。

屋号の例の一覧

屋号を付ける際に、誰かが使っている屋号をそのまま使うべきではあいませんが、参考にして考えるなら問題はありません。では屋号は実際にどのように付けられているのか、その一例を紹介します。

◯◯システム

ITエンジニアとしてフリーランスで働く際に、頻繁に用いられる名称の一つです。システムという響きから、すぎにエンジニアであるということを伝えることができる、という特徴があります。分かりやすさを重視する場合、検討すべき名称だといえるでしょう。

◯◯ジャパン

これは個人名やコンセプトと国名や地域名を合わせた屋号の一例です。◯◯に当てはまる箇所に、コンセプトを入れることで、メッセージ性を持たせた屋号をつけることができます。

◯◯企画

「企画」は屋号をつける際に使いやすい単語の一つです。前述した屋号の付け方としては抽象的な部類に含まれるので、比較的色んなことに取り組みたい場合に向いている単語だといえるでしょう。個人名+企画、という屋号であればどんなビジネスをしていても納得ができますよね。ライティングを担当してもデザインを担当しても違和感がないので、汎用性が高い屋号の付け方の一つです。

スタジオ○○

この名前の付け方は「ジブリ」が有名ですが、「スタジオ」は程良い抽象度の単語です。デザインなどITを活用したクリエイティブな仕事を営む際に適しています。屋号としても長くなり過ぎず言いやすい、という特徴もあります。

研究所◯◯

「研究所」を用いた屋号の一例です。研究所の前に個人名をつける、もしくは後ろに個人名をつけるだけでも屋号として成立します。「研究所」を屋号に使う場合、通常は研究対象を前後に並べます。何かを探求することを軸としてサービスを提供する際に向いている屋号だといえるでしょう。

◯◯ラボ

ラボは研究所と同じ意味の言葉なので、使い方としては前述の通りです。ラボを英語表記にするだけで、スタイリッシュな印象にすることもできます。専門的な立場をPRしたい場合にも参考とすべき屋号の付け方です。

◯◯プロジェクト

プロジェクトは屋号で用いやすい単語の一つです。コンセプトとプロジェクト、という単語を並べるだけでも屋号として成立します。コンセプトが明確な場合に参考とすべき屋号の付け方だといえるでしょう。

 

これらはあくまでも屋号の一例です。基本的に屋号をつける際のルールは何か厳密なものがあるわけではないので、付けたい屋号を付けて問題ありません。ただしやってはけないことがあります。それは「会社」や「法人」などの単語を用いることです。これは会社法の中でも言及されていることなので注意しておきましょう。

またもう一つ、屋号をつけるにあたって覚えておくべきことがあります。
それは、屋号はコロコロと何度も変えるべきではない、ということです。企業が社名を変更する、というのはそう頻繁にあることではありません。

企業が社名を変更する際は、企業が買収された他のグループ企業の参加に入った場合やM&Aによる合併統合など、よほどのことが無ければありません。もちろん、屋号は社名ほど社会的な重要性があるわけではありませんが、取引をしている企業からするとかなり重要です。

なぜなら契約書などの書類はフリーランスの個人名ではなく、屋号で作られていることもあるからです。また単純にコロコロと屋号が変わるお店はあまり印象が良くないですよね。屋号をつける場合は、簡単に変更すべきものではないと認識しておきましょう。

屋号の調べ方

屋号を付けたとしても、名乗る前に考えるべきことがあります。それは同じ屋号が、同業者に商標登録されているかどうかの確認です。せっかく最高の屋号を考えることができた、と思ったとしても、既に同業者で商標登録済の名称であれば、それを名乗ることはできません。

そのため、屋号を付ける際は、屋号を調べることが必要です。では、屋号が既に商標登録されているかどうかは、どうすれば調べることができるのでしょうか。屋号を調べるためには、特許庁の情報にアクセスしましょう。

特許庁とは経済産業省の外局にあたる公的機関の一つです。その名称が示す通り、特許庁では特許の商標に関連した事務が行われています。特許庁が自宅から通える場所にある場合、直接訪れて、商標登録の有無は調べることができます。また実際に通うことが難しい場合は、ネットから調べる、という方法もあります。

この商標登録を調べる作業は手間ですが、怠るべきではありません。なぜなら、既に同業種で商標登録されているにも関わらず屋号を使って、知名度が高くなってきた場合、トラブルとなるリスクがあるからです。せっかく育ててきた事業が、屋号でトラブルになるような事態は避けたいですよね。

そのため、屋号を付けた際は、商標登録を調べることは欠かせません。また付けた屋号を長く使い続ける予定があるなら、屋号は商標登録することを検討しましょう。なぜなら、すでに先に自分が使っていたとしても、商標登録していなければ、後から同業者に商標登録されてしまう可能性があるからです。

屋号名の銀行口座

ITフリーランスとして活動を始めれば、入出金管理のための銀行口座の開設は欠かせません。プライベートの銀行口座と合わせてしまうと、管理が煩雑になってしまうからです。これからITフリーランスとして活動する場合は、銀行口座をプライベートとは分けることをおすすめします。

事業用の口座をつくることを考えるなら、屋号で銀行口座を持ちたいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、個人事業主は法人ではありません。そのため屋号名だけでの口座を作ることはできません。

個人事業主の場合、基本的に屋号名のうしろに本名を合わせたものが正式な口座名となります。では取引先から入金処理などを受ける場合は、毎回屋号名と本名が表示されてしまうのでしょうか。

基本的に振込先として表示される名称は、屋号名だけに設定することができます。このあたりの詳細の手続きや設定方法は、銀行によって異なるので、屋号名で口座開設する場合は、銀行に確認しながらすすめることをおすすめします。

屋号の印鑑やハンコのデザインなどはどうする?

個人事業主としてフリーランスで働く場合、屋号の印鑑やハンコは必ず必要、というわけではありません。しかし、複数の企業と契約を結ぶことが決まっている場合は、屋号の印鑑やハンコを用意しておくべきだといえるでしょう。

では、屋号の印鑑やハンコのデザインはどうすべきなのでしょうか。屋号の印鑑やハンコを作る際に、特にルールはありませんが、意識することがあるとすれば、会社風に見せることです。個人事業主となると、どうしても法人より信用は落ちてしまいがちです。

印鑑が頼りないものであれば、取引先の企業に個人と取引している、という認識を強く持たれ、下に見られてしまうリスクがあります。契約書はビジネスをしていく上で、非常に重要なものです。その契約書を締結する際に、頼りない印象を与えることは避けたいですよね。

ITフリーランスとしてこれから活動していくなら、用途によって使い分けするためにも印鑑は、二種類は準備しておきたいところです。例えば、一つ目の印鑑として、丸印で代表者名と屋号を合わせたものを作ります。二つ目に屋号のみのものを角印で作れば、使い分けもしやすくなります。

大切な屋号なら商号登記をしよう

商号登記とは、法務局で実施する屋号の登記です。前述した商標登録は特許庁で行いますが、商号登記は法務局で行う、というところがポイントです。商標登録の際は、屋号が商標登録されているかどうか、調べることが必要でしたが、これは商号登記する際も同じです。

法務局の窓口で、これから商号登記しようとしている屋号が既に登記されていないかどうか、確認しましょう。全く同じ商号がすでに登記されている場合は、登記することはできないので注意が必要です。

では、法務局で商号登記しようとすれば、どのような準備が必要になるのでしょうか。それは以下の通りです。

登記料

法務局で商号登記するためには、30,000円の費用が必要です。この金額は、登記するだけの金額としては高いと感じるかもしれませんが、後々のトラブルを避けるためにも必要な投資だけ考えておきましょう。商号登記しておけば、いつの間にか屋号を別の人に商号登記されてしまう、というリスクを回避することができます。

個人の実印

商号登記の書類を作成する際には、個人の実印が必要です。屋号印や商号印をまだ作っていない場合は、なくても問題ありません。しかし、実印は欠かせないので忘れないように準備しておきましょう。

実印の印鑑証明

個人の実印と合わせて準備しなければならないものが、印鑑証明です。印鑑証明とは実印が、届け出を出して、既に登録されているものだと証明するための書類です。居住地域の役所で発行してもらう必要があるので、法務局へ行く日までに用意しておくことが欠かせません。

印鑑届出書

印鑑届出書とは、法務局で印鑑登録する際に必要となる書類です。書き方や書式は決まっているので、下調べをして間違いのないように記載しましょう。

商号登記の申請書

商号登記申請書も、印鑑届出書同様、法務局で商号登記の申請をする際に必要となる書類です。必要事項を記入して提出しましょう。

商号登記をする場合は、これらの準備をして法務局で申請しましょう。ただし法務局で申請したからといって、その直後に登記が完了するわけではありません。登記が完了するまでには一週間程度の時間がかかります。

そして、商号登記をする際に、登記料が30,000円かかるわけですが、この費用を高い、と感じた場合は、ITフリーランスとしての始め方を慎重に考えましょう。なぜなら、フリーランスとして独立して、そこから新規の顧客を開拓しようと考えている場合、すぐに会社員時代の給料ほどの利益が確保でいるとは限らないからです。

30,000円を高いと感じる状態は、経済的に潤沢な余裕がある、とはいえない状態です。もし仮に充分な貯蓄がなく、ITフリーランスとして働き始め、新規の取引が思うように決まらなかったとすればいかがでしょうか。

ITフリーランスとして利益を上げていなかったとしても、家賃や光熱費の支払いは毎月発生します。住宅ローンも保険料も支払い続けなければいけません。赤字の月が続いてしまうと、最悪の場合、家族を露頭に迷わせてしまうリスクがありますよね。

もし、仮にITフリーランスとして活動するにあたって、まだ充分な貯蓄がないと感じる場合は、すぐに会社を退職するのではなく、副業として活動を始めることをおすすめします。そうすれば会社員としての収入と、フリーランスとしての収入の両方が入ることになり、貯蓄を増やせるからです。

また、会社員時代にフリーランスとして独立した時に継続的な取引先となる企業と出会うことができていれば、独立した初月から最低限の売上は確保することができますよね。ITフリーランスとして働くことは、聞こえはいいですが決して甘い世界ではありません。そのためリスク管理のためにも、ある程度の蓄えを用意することは欠かせないといえるでしょう。

屋号は複数持てる?

いくつかの事業に取り組む場合、複数の屋号を使い分けたいと考えるのは自然なことです。ではITフリーランスとして働く場合、屋号を複数持つことはできるのでしょうか。

個人事業主として、複数の屋号を持つことは可能です。それを全て商号登記しようとすれば、費用がかかってしまいますが、商号登記しないのであれば、特に費用をかける必要もありません。

ただ、複数の屋号を持つ際も屋号を決める際は慎重になることが欠かせません。専門家に相談して画数まで考えることも検討しましょう。また、「屋号はこれで決めた」と思った場合でも、周囲から客観的な意見を聞くことが大切です。

第三者に意見を求めることで、自分では気が付かなかった言葉の意味を知ることがあります。音の響きが与える自分では思いもよらなかった印象の受け方を教えてもらえる可能性もあります。自分一人で屋号を付けてしまおうとすると、このような客観的な意見を聞くことができないので注意が必要です。

このように第三者の意見も取り入れながら複数の屋号を作った場合でも、毎年2月~3月に実施する確定申告の際は、個人名で申告しなければいけません。

確定申告の時期が近づくと、それぞれの屋号で発生した売上げや経費をまとめる必要があります。確定申告の際の所得税の計算が手間になる、というデメリットもありますが、理士に相談すれば、スムーズに確定申告することができます。

屋号の変更方法

ITフリーランスとして屋号を変更する際に、特に必要な手続きはありません。ただしそれは商号登記や開業手続きをしていない場合の話です。個人事業主として商号登記や開業手続きをしている場合は、しかるべき手順で変更の届けを提出する必要があります。

では、屋号を変更するためには具体的にどのような手続きが必要となるのでしょうか。個人事業主は確定申告の際に屋号はほとんど関係ないので、よほどの認知度や影響力が無い限り、実は法的に重大なものではありません。

そのため屋号を変えたからといって、そもそも個人事業主が屋号を変更する書類は準備されていないのです。届け出ている屋号を変更したい際は、確定申告の際に屋号の項目に新しい屋号を記載しましょう。それだけで個人事業主の屋号は変更可能です。

また開業届を出した際に、屋号を記載していた場合、もう一度開業届を出し直すことでも屋号は変更できます。確定申告の時期まで、屋号の変更を待てない場合は、開業届を出し直すことを検討しましょう。

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