プロジェクトマネージャーに必要な資格と難易度|必要な勉強時間


プロジェクトマネージャー(PM)に必要な資格とその難易度

プロジェクトマネージャー(PM)はプロジェクト開発における企画や計画をまとめて管理する仕事です。

プロジェクトマネージャーになるには特に取らなければいけない必須資格というものは存在しません。また、プロジェクトマネージャーに重要視されるのは現場で培ってきた経験やスキルが多いため、特に資格を持っていなくても現場で活躍しているPMが数多く存在します。

しかし、PMが働くIT業界では自分のキャリアアップや技術の証明をするために、資格を取得することが良しとされる傾向にあります。その為、より上のプロジェクトに参加したり、独立や起業を目指している人の多くがPMが持っていると強みになる資格取得に励んでいるのです。

そこで、プロジェクトマネージャーとして第一線で活躍し、より重要なポジションへのスキルアップを望んでいる人は「プロジェクトマネージャ試験」と「PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)」を取得してみましょう。この2つは、プロジェクトマネージャーの多くが取得に励む資格です。きっと自身のスキルをアップさせ、幅広く活躍するのに役立つ武器となるでしょう。

1:プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は情報処理技術者試験の一区分です。この試験では、企業内システムの責任者として十分なスキルを身に付けているかを認定するための認定資格を得ることができます。

情報処理の技術力だけではなく、経営視点からの思考やコミュニケーション能力や見積もり能力など幅広い技術とスキルが必要となるため非常に難しい試験と言われています。

試験は午前と午後に各2区分づつ行われます。御前には30問のマークシート問題で構成される午前Iと25問のマークシート問題の午前IIです。両方とも合格基準は60%以上の正解となります。午後は記述式の午後Iと論述式の午後IIから構成されています。午後IIは2,200文字以上の論文を約2時間で書き上げなければならないため、文章作成能力も必要となります。

また、午後Iは試験の中でも特に難しいと言われ、合格率も午後Iは他の試験より低めになっている傾向があります。

2:PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)

プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)とは、PMIという機関が認定している国際資格です。この資格は、プロジェクトマネジメントに関する十分な経験や知識があり、プロジェクトマネージャーとしてプロフェッショナルなレベルであるかを計る目的で実施されています。

PMPは、受験資格がとても細かいことが特徴的です。まずPMPを受験するには、プロジェクトマネジメントの指揮や監督の経験が一定時間必要となります。高卒者の場合、試験を受ける8年前までに4500時間の実務経験、大卒者の場合は4500時間の実務経験がその条件です。

さらに、PMI支部や認定機関、大学などで35時間の公式的なプロジェクトマネジメント研修を受けるというのも条件に含まれています。この2つの条件を満たして初めてPMPの受験資格が手に入るのです。

申し込みでは、受け持ったプロジェクトの詳細やプロセスをそれぞれ記載し、500文字以内の概要も説明しなければなりません。これらは全て英語で書くように指定されているため、英語力は非常に重要となります。

試験はコンピュータを使用して行われ、200問の選択問題を制限時間4時間で回答するという内容です。出題の分野はプロジェクトの立ち上げ、計画、実行、監視コントロール、終結の5分野となり、PMBOKガイドをベースに出題されてています。

プロジェクトマネージャ試験,PMPの合格率と必要な勉強時間

プロジェクトマネージャ試験の合格率と勉強時間の目安

認定機関IPAが公表する、プロジェクトマネージャ試験の合格率は約6~8%と非常に低く、超難関の四角と言われています。しかし、2011年頃から合格率の推移に変化が見られ、それから近年まで12%~13%と合格率が上昇している傾向にあります。

その理由には、情報処理技術試験の制度が改定されたことが挙げられます。それに伴い、プロジェクトマネージャ試験も試験内容がスキルレベル5から4に下がり、試験自体の難易度が下がったと言われています。とはいっても、12%という合格率はけして高いものではありません。十分な試験勉強とプロジェクトマネージャーとしての知識が必要でしょう。

人によって資格取得のために確保できる勉強時間は違うでしょう。しかし、目安としてプロジェクトマネージャ試験を受けるには、最低でも50時間以上の勉強時間が必要です。

もちろん、それ以上の時間が取れればそれに越したことは無いのですが働いていると中々まとまった時間を作ることはできませんよね。1日1時間程度の勉強ならば、2カ月弱で50時間が達成します。それにプラスして、通勤中などのスキマ時間を上手く使って復習や要点のチェックを行うなど、ちょっとした時間でも友好的に使えばより合格に近づくでしょう。

PMPの合格率と勉強時間の目安

プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)の合格率は認定機関PMIからは正式に公表されていません。しかし、インターネット上の様々な情報サイトでの解析は、おおむね6割前後という結果になっており、大体そのくらいと見て問題ないでしょう。

60%の合格率、と聞くと非常に合格率が高い簡単な資格というイメージを持つ方も少なくないでしょう。しかし、前項で説石したたような厳しい受験条件をクリアした人物であっても6割程度しか合格できないわけなので、けして安易な試験とは言えないでしょう。

PMPに合格するためには、およそ100時間から200時間程度の勉強時間が必要です。プロジェクトを多く指揮し、プロジェクトマネージャーとしての素質が強い人の中にはもっと短時間で取得できる人もいるでしょうが、万全を期すためには目安の勉強時間分は確保できるように受験までの期間を設けておきましょう。

例えば、1カ月毎日2時間勉強できるとしても3か月半程度の期間が必要です。もちろん、仕事の忙しさや予定よっては勉強できない日もあるでしょう。勉強時間が大いに越したことは無いので余分を取って、半年程度前から勉強を始めることをおすすめします。

プロジェクトマネージャー資格のおすすめ勉強法

プロジェクトマネージャ試験のおすすめ勉強法

プロジェクトマネージャ試験には4種類の項目があります。それぞれ大切な試験なのですが、特に重点的に勉強しておくことをおすすめする項目が午後IIについてです。

午後IIは他の項目より難易度が高く、他の試験がどんなに優秀でも、この試験によって合格を阻まれてしまう可能性もがあるといわれています。多くの受験生が苦心する午後IIに対して、しっかりと対策を取って不安要素を消しておきましょう。その為には、とにかく参考書などを利用して過去問を多く解いておく方法が確実です。過去の問題レベルの傾向を知れるとともに、いくつもの問題を解くことで、学んでいるという自信にも繋がります。

PMPのおすすめ勉強法

PMPは出題分野が4つのプロセスに分けられています。その比率の中でも特に多く、重要となるプロセスが「計画」です。全体の24%もの比率を持つ「計画」は、全体的な問題の中でも特にメインとして扱われている傾向にあります。

その他のプロセスに出題される問題の中にも、計画プロセスに大量の定義が集中しているため、まずは計画プロセスの理解を深めることが合格への道しるべとなるでしょう。

PMの資格取得は転職に有利?

プロジェクトマネージャーのスキルアップには重要な資格取得ですが、転職する際には有利な材料となるのでしょうか。

同じ職場でより責任のある役職についたり、大きなプロジェクトを任されたりするためには実務経験と資格取得はどちらもとても大切です。それは転職の時にも言えることで、自分の技術を客観的に証明できる資格の取得はけして損にはならないでしょう。

しかし一方で、IT業界の転職は実務経験の豊富さが重要視されるという傾向もあります。転職してくる中途採用者に企業が求めるのはすぐに会社の一員となって働ける即戦力となることだからです。その為、実務経験が浅いのに資格ばかり取得していると企業側からは実務が分かっていないという認識を受け、転職も上手くいかないかもしれません。

それでは、資格取得が有利に働く理由とはなんなのでしょうか。それは、その人の持つ向上心や仕事に対する熱意の証明となる点です。仕事をしながら必須ではない資格を取得するというのは、仕事に対して熱心で向上心が無いと中々成し遂げられないものです。

そんな資格取得に向けて、自分の時間管理をしっかりと行い、自身を合格へ導いたその工程こそが、その人のマネジメント能力を計るのにはぴったりの指針となるのです。

転職で資格取得を目指そうと思っている方は、実務をおろそかにしてまで取得するのではなく実務経験を積みながら、少しずつ勉強して資格を取るようにしていきましょう。

プロジェクトマネージャーの資格試験対策におすすめの本・参考書

プロジェクトマネージャ試験及びPMPにおいて、受験体験者が多く使っている参考書をいくつか紹介します。どの参考書も大変役立つので、ぜひ資格取得に役立ててください。

PMPパーフェクトマスター/評言社

約3,500人以上もの受験者をPMP認定へ導いたベテラン講師3人が共同で作成したPMP解説本です。講師による解説と、各章の練習問題、そして模擬試験の3方向からPMP認定への道を示します。

PMP試験対策テキスト&問題集 2016年度新試験対応版/秀和システム

2016年度に改定されたPMP試験問題に対応した問題集です。タスクごとの要点とテーマを細かく区切って解説しているため、通勤通学中のちょっとした時間にも効率的に資格勉強を行えます。また、そう言った勉強方法にはぴったりのkindle版にも対応しているので、自分のスタイルに合った勉強スタイルを確立できるでしょう。

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ/翔泳社

通称「みよちゃん本」と呼ばれるプロジェクトマネージャ試験の参考書の中でも非常に評判が高い参考書です。この参考書は、午後試験を重点的に解説し、とにかく合格のためのコツというものを詰め込めるだけ詰め込んだ仕上がりとなっています。

プロジェクトマネージャーとして経験があり、元々の理解が深い人物ならこの1冊で合格することも不可能ではないとも言われるほどの人気なので、受験の際は1冊用意しておきましょう。

徹底解説 プロジェクトマネージャ 本試験問題 /アイテックIT人材教育研究部

これは、過去3回分のプロジェクトマネージャ試験過去問題をま求めた著書です。とにかく過去問の数をこなそう、というときには午前I、午前II、午後I、午後IIすべての過去問がまとめられているこの冊子があれば問題ないでしょう。

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