システム運用とシステム保守の違いとは|仕事内容・必要なスキル


システム運用とシステム保守の違い

一口にエンジニアと言ってもその業務は多岐にわたりますが、その中でも最もベーシックな仕事が「システム運用」と「システム保守」ではないでしょうか。ただ企業によっては定義が異なることもあり、その違いとなると明確に答えることが難しかったりします。

そこで今回はシステム運用とシステム保守にスポットを当てることで、その違いをしっかりと確認しましょう。

システム運用とシステム保守は何がどう違うのか

まず簡単にまとめてみます。

システム運用:システムが停止しないようにする業務のこと
システム保守:システムに不具合があった時の対応業務のこと

要はシステム運用が毎日の管理業務であるのに対して、システム保守はシステム自体に手を加える必要があるということです。ただ企業によっては運用部門が保守部門を兼ねていたりすることもあって、その業務がはっきりと分けられていないという実情になっています。そのために違いが分かりにくくなっているのです。

では次に両者をもう少し詳しく見てみましょう。

1:システム運用の仕事内容

システム運用の仕事はシステムが正常に稼働しているかを確認し、トラブルが起こらないようにすることです。具体的な仕事内容は以下になります。

・サーバの起動・停止
・アプリケーション操作
・決まった時間にデータを入力・出力すること
・データのバックアップ
・システムの監視作業
・外部から攻撃を受けたり、急激なアクセス数の増加があったりしたときの対応

トラブルが何も起こらなければ監視を続けるだけで構いませんが、特にECサイトやキャンペーンサイトといったユーザーのアクセスが一定時間に偏るようなものの場合は注意が必要です。どんな状況においてもユーザーが快適に使えるように、接続ができないといったトラブルにならないように、24時間しっかりと管理をしてトラブルを未然に防がなくてはなりません。

2:システム保守の仕事内容

システム保守の仕事はシステムに不具合が生じたときに適切な対応をすることになります。またアップデートといったシステム変更作業もシステム保守の業務の1つです。具体的な仕事内容は以下の通りです。

・システムのアップデート作業
・不具合の原因究明およびその修正・復旧作業
・新しいプログラムやシステムの導入
・データベースやサーバ機器といったインフラ自体のメンテナンス

運用と大きく違うのはシステムに対して変更を加えなければいけないという点です。そして機器の故障などの問題だけではなく、対応方法がマニュアルに載っていないといった想定外のトラブルが起こった場合も、原因を解明して解決するところまでもっていかなくてはなりません。そのため知識や経験を含めて高い技能が必要とされるのがその仕事の特徴です。

システム運用と保守を兼任することは可能?

システム開発の現場においては、システム開発を「開発」と「運用・保守」という仕事に分離して進めることが一般的になっています。

仕事を分担して効率化させることで売上や収益を上げやすくしているのです(開発と運用・保守という仕事の権限を1人のエンジニアが持てないようにする狙いもあるようです)。ただ実際の仕事内容を見てみると、運用と保守の仕事はまったく違うものであり、特に保守の仕事はどちらかと言うと開発に近いものになっています。

ではどうして内容の違う運用と保守の仕事が一括りにされているのかと言うと、費用のとり方に共通点があるからです。システムの開発を行った後、アフターサービスという形で運用・保守の費用を毎月請求する/される方が楽なのです。ですからそういった流れを受けて運用・保守を一まとめにし、兼任させているケースが多くなっています。

つまり可能かどうかで言えば、「可能」となります。

システム運用と保守を兼任するときの注意点

規模の大きい会社ではシステム運用とシステム保守でそれぞれ専任者を置いている場合もありますが、特に中小企業の現場では運用業務と保守業務が兼任となっているケースが多くなっています。

兼任者は通常時は運用業務を行い、システムに何か不具合が発生した時に保守業務に移るというやり方です。もちろんこのやり方で問題なく運用・保守が行えているのであればそれでも構わないかもしれません。

ただ基本的に運用・保守を1人の人間が同時に行うことは不可能になります。何らかの理由で同時進行をしなければいけなくなった時に、運用業務と保守業務の違いをはっきりと認識した上でどちらの業務をどのように優先させるのかをはっきりさせておいた方がいいでしょう。

保守にばかり気をとられて運用が疎かになってしまうという事態は避けなければなりません。どのような状況であっても運用の細かいところに目を行き届かせられような手順書があるといいです。

システム運用とシステム保守に必要なスキル・資格

では最後にシステム運用とシステム保守に必要なスキル・資格について説明します。まずは運用業務と保守業務が兼任となっているケースについて見てみましょう。

兼任となっている場合の運用・保守に求められるのは、システムを滞りなく運用するスキルです。具体的にはタイムマネジメントスキル、初動対応スキル、PDCAスキルと呼ばれているものです。

タイムマネジメントスキル

これはごく一般的な手法になりますが、とくに複数のシステムを運用している場合に「いつ」「何をするのか」を明確にする必要があります。求められるのは分単位でのオペレーションです。

初動対応スキル

システムの不具合が生じた時はその初動が大切になります。初動さえ上手くいけばほとんどの場合で大きなトラブルを避けることができると言われています。影響の迅速な切り分け、関係者への連絡、速やかなシステム復旧を心がけましょう。

PDCAスキル

これはPLAN(計画)、DO(実施)、CHECK(確認)、ACTION(対策)といった仕事の基本スキルです。これが作業の効率化をもたらし、オペレーションミスを減少させるので、シンプルですが軽んじてはいけません。

以上の3点はスキルというよりも取り決め・対応に近いものになっています。運用・保守を兼任する場合には取り決め・対応をしっかり行うことが大切ということです。

では次に運用・保守それぞれに必要なスキル・資格について見ていきましょう。

1:システム運用に必要なスキル・資格

システム運用に必要なスキルは何と言っても「コミュニケーションスキル」になるでしょう。ともに運用を行なっている作業者から要望や不満を聞くことでより良いシステム運用につなげることができますし、システムに不具合があった時も連絡・連携を密にすることで大きなトラブルになることを防げるからです。

それでは、システム運用におすすめの資格を紹介します。

基本情報技術者試験:経済産業省が主催する国家試験「情報処理技術者試験」の1つで、エンジニアなどのIT職に従事する人あるいはこれから従事しようとする人達が受験する試験です。プログラムに関する知識が求められますので、何らかのプログラム言語の基本を習得して試験に臨むようにしましょう。

2:システム保守に必要なスキル・資格

システム保守に必要なスキルはシステムに関する深い知識になるでしょう。システムに不具合が生じた時はシステムや技術の知識があるかどうかで対応力が大きく変わります。

それでは、システム保守におすすめの資格を紹介します。

シスコ系資格:CCENT(エントリー)、CCNA(アソシエイト)、CCNP(プロフェッショナル)、CCIE(エキスパート)、CCAR(アーキテクト)と5つのレベルがありますが、まずはCCENT、CCNAあたりから取得することをおすすめします。これを取得するとシスコのネットワーク機器およびネットワーク技術のスキルがあるという証明になります。

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