フリーランスの名刺のデザインと必須項目|屋号や肩書など


フリーランスに名刺は必要?重要性

10年くらい前から、日本でも当たり前の働き方の1つとなった「フリーランス」(freelance)。

フリーランスとは、ある1つの会社や団体などに就いて仕事をするというのではなく、業務の依頼主と個別に契約をして、自身の能力を提供することによって、報酬を稼ぐという個人事業主(又は個人企業法人)のことをいいます。独立でやっているデザイナーやエンジニアの方は典型的なフリーランスといえます。

会社勤めだと、ストレスフルな上司がいて、本当は別のタスクをした方が自身の能力にあっているにもかかわらず、無機的な決められたタスクしか与えられず、また、報酬という給与は一定額に決まっており、やった分だけ評価してもらいたい、という働き手側の要望はなかなか受け入れてもらえないこともしばしば。

他方、フリーランスであれば、上司がいない、好きな仕事をすることができる、やった分だけ報酬がもらえるという点で、会社勤めとははるかにストレスフリーな環境で仕事をすることができます。

もちろん、フリーランスであるがゆえに、受け入れなければならないマイナス点もあります。例えば、好きな時間に好きな仕事をするというのは、仕事をしていない感覚に陥ることになります。1日中ゴロゴロしていることだってできます。会社勤めであれば、何時に出社して、何時までに何をやらなければならないというのが明確に決まっていますが、フリーランスは当然、それもフリーですので、自身をコントロールする能力がなければ逆に大変かもしれません。

また、フリーランスだと、自分でクライアントの獲得に動かなければなりません。エンジニアをしていた方なら分かると思いますが、会社勤めをしていたときは、営業の人が仕事を持ってきてくれて、エンジニアの方は持ってきてくれた仕事をこなすことがタスクとなっていたでしょう。しかし、フリーランスだと、エンジニアの役割だけでなく、営業の役割も担わなければなりません。

営業畑を歩いてきた人なら、誰もが名刺の重要性を分かっていると思います。
異業種交流会や懇親会などに参加すると、必ずと言っていいほど、とりあえず名刺を受け取ってくれ、と、自身の名刺をばらまいている人がいます。

営業マンにとって、自分の名前を売って始めて仕事をもらうことができます。ですので、このように名刺をばらまくというのは有効のようにみえます。
しかし、その名刺を受け取った側はどのような印象を抱くでしょうか?

  • 営業A「●●テクノサービスのAと言います。名刺受け取ってもらえますでしょうか。」
  • (名刺を交換する)
  • 営業A「はい、ありがとうございます」
  • (営業Aはその場を離れて、すぐに別の人のところに行く)

この状況に接したことがある方なら、営業Aさんに対して、あまり好印象は抱かないでしょう。

  • 会社名だけからは何をやっている会社か分からない
  • どういうことをやっている会社か分からない
  • この挨拶だけではAがこの会社でどういう立場に立っていて、何をやっているか分からない
  • こちらとしては、どういう場合にAさんに連絡をすればいいか分からない。
  • そもそも、Aさんに連絡をするにあたって、どの電話番号(会社代表?個人番号?携帯電話?)に連絡をすればよいか分からない。電話ではなくメールの方がいいかも分からない。
  • ホームページやSNSの情報があれば、Aさんの会社がどういう会社であるかを知ることができるから、このような短い挨拶でもいいのでは?と思われるかもしれないが、名刺の最後の方に無機的に小さく「www.●●」と書かれてあって、興味をもって検索するなんて人はほとんどいないので、意味がない。
  • 次の日になれば、Aさんのことなんて忘れている。

名刺は最強の営業ツールであり、名刺交換は最大のチャンスをつかむ場であります。今までに名刺交換をしようと思い、挨拶して、自身の名刺を差し出したけど「いらないです」と言われたことはありますか?日本にいる限り、それは絶対にないでしょう。名刺交換をする相手がどんなに敵対する人だとしても、礼儀としてとりあえずは受け取ってもらえます。

名刺交換をする相手が敵対関係の人や嫌っている人でないのであれば、名刺を受け取って、好意的に感じ取ってくれる方がほとんどです。つまり、適切に名刺交換をすることができれば、相手のところにいった名刺は、あなたに仕事を投げてくれるきっかけとなる役割を担うことになります。

「たかが名刺」と考えてはいけません。名刺は必ず受け取ってもらえるので、自身をアピールする最大の広告となります。

フリーランスの名刺のデザインはどうすればいい?

会社勤めの方は、会社から名刺が支給されますが、フリーランスは自分で名刺を用意しなければなりません。名刺は必ず受け取ってもらえる、自身をアピールする最大の広告。だからこそ、どのようなデザインにするか、何を記載するかについては、徹底的に悩みぬく必要があります。特にデザイン系のフリーランスなら、クライアントからは作品の一つとして捉えられてしまいますので、手を抜くことはできません。

とはいえ、例えばエンジニア系フリーランスの方などは、自身の仕事にとって最重要ツールである名刺を始めて作成することになると思います。ここでは、どのような流れで名刺を作成すべきかについて、説明していきます。

名刺を何のために使うかを考える

いきなり名刺作成サイトや名刺印刷サイトを検討する、ということはしないでください。まずやらなければならないことは、「自身の名刺を受け取ったクライアントに、どのようなアクションをとってもらいたいか」を考えること。

  • 名前だけを覚えてもらいたい。
  • 名前と会社名を覚えてもらいたい。
  • 印象を覚えてもらいたい。
  • 名刺を見返してもらいたい。
  • コンタクトをとってもらいたい。
  • フェイスブックの友達申請、ラインの友達申請をしてもらいたい。
  • ホームページを見てもらいたい。

名刺の目的は、人によってそれぞれだと思います。

例えば、名前だけ覚えてもらいたい、というのであれば、文字イラストを作成している業者や独自の書体を作成している業者に外注するというのも良いでしょう。名刺の紙面いっぱいに名前を置き、住所・電話番号などは下に小さく記載するというのもいいですね。名前のところを凸凹にしてアクセントを付ける型押しや、ぷくっと盛り上がらせたエンボスなども有効です。

名刺に入れる項目を考える

「自身の名刺を受け取ったクライアントに、どのようなアクションをとってもらいたいか」を考えたら、それに基づいて名刺に記載する項目を考えましょう。
名刺は、自身をアピールする最大の広告です。ですので、フリーランスの名刺には、名前、肩書き(デザイナー、エンジニアなど)、電話番号、メールアドレスなどは絶対に必要になってきます。

その他にも記載するかを考えるべき項目としては、住所、FAX番号、ホームページURL、Facebookアカウント、Twitterアカウント、業務内容、資格・経歴、キャッチフレーズ、キャッチコピー、写真・似顔絵・イラスト、ロゴなどが挙げられます。

(*どの項目を入れるべきか、入れるとしたらどのような内容・表現にしたらよいかについては、後で詳しく説明していきます。)

名刺のデザインを考える

デザイナーの方は自身でデザインすべきですが、エンジニアなどデザイナー以外の方は外注したり、テンプレートを使うのがいいです。ただ、その際に注意しなければならない点があります。自分らしさを全面に出しすぎて、例えば真っ赤な名刺や金ぴかの名刺などは、ちょっとセンスを疑われてしまうと思います。
標準的過ぎず、かつ個性的なものを検討しましょう。

また、変わった形の名刺をも避けた方がいいです。これは名刺を受け取った相手の立場にたってみれば分かると思いますが、名刺ホルダーに入れて名刺を整理している人にとって、変わった形の名刺は、目立ってジャマ、ということになります。

そもそも、名刺ホルダーに入らないサイズの名刺は絶対にダメです。捨てられても仕方ないと思っておいた方がいいでしょう。形状でこだわるのであれば、名刺のサイズではなく、紙の材質や一部分の切り抜きなどでこだわるのがいいです。

もしホームページを持っている方でしたら、ホームページと似たようなデザインにするのも一つの手でしょう。特に、ウェブ系エンジニアの方なら、チャレンジしてみる価値はあります。

フリーランスの名刺に必要な項目・書き方

ここでは、名刺に入れる項目やその書き方について、みていきます。

名刺の項目①:屋号

「屋号」とは、お店の名前のことをいいます。法人を設立する場合、設立届中に「商号」や「屋号」について記載する欄がありますが、「商号」は登記をする際に必要になってくるのに対し、「屋号」は任意で、記載しなくてもよいとされています。もちろん、法人でない個人の方も屋号をもつことはできます。

「屋号を考えるのは面倒くさい。個人名だけでいいや」と考えるフリーランスの方もいると思いますが、取引相手に好印象を与えたり、話のきっかけ作りにもなり、さらにはビジネスをやっているという自覚をもつことにもつながるので、必ず持った方がいいでしょう。また、ハンドメイドクラフトをやっていたり、マッサージやスピリチュアル、占いなどをやっている方は、お店として出店するときに屋号があった方がお客さんに覚えてもらいやすくなります。

屋号を付けるにあたっては、一目見ただけで自分のやっている業務が分かり、かつ、多くの人にとって受け入れやすい親近感のあるものであることが求められます。例えば、「田中サービス」では、何のサービスを提供している方なのかが分かりません。Web系エンジニアであれば、「田中Webサービス」、「エンジニアサービス田中」など、少し具体性を持たせた方がいいです。デザイナーなら、「田中デザイン事務所」や「デザインオフィス田中」などもいいですね。
また、最近は、カタカナばかりで、かえって印象に残らない、何をやっているか分からないという名称も多いです。このあたりのバランスをうまく考える必要があります。

屋号名を考えるにあたっては、自身の気持ちが熱く入りすぎて、「結局、何をやっているの?」という名称になる傾向にありますので、いくつか考えたら、親友や仕事仲間に見てもらって、アドバイスを受けるといいでしょう。もしブログとかをやっているのであれば、ブログのタイトルをそのまま屋号にしてしまい、ブログを自身の仕事のホームページと位置付けてしまうのも面白いですね。

名刺の項目②:肩書

名刺を受け取った相手は、まず名字を見て、次にその人の肩書をみる傾向にあると言われます。名刺交換の際に、肩書きをみて、瞬時に「この人は、どのような仕事をしていて、どのようなスキルがあるか」を判断しているのです。

このような名刺を受け取った相手のニーズを汲み、肩書きにもこだわってみるといいでしょう。単に「カメラマン」や「デザイナー」とするのもいいですが、さらに具体的に、「笑顔写真専門カメラマン」、「人生で一番良い写真を撮るカメラマン」など、一言添えてもいいでしょう。また、「カメラマン・Webデザイン・映像メディア」と並べて、名刺交換の際に具体的に説明する、という方法もありです。資格を持っている方は「ファイナンシャルプランナー」や「宅地建物取引士」などの資格名を書くのもいいです。

名刺の項目③:名前

Webデザインをやっている方は、結構な割合でペンネームを使われています。
もし仕事の受注がネット上だけであれば、ペンネームだけでもいいですし、もちろん名刺も不要になるでしょう。しかし、対面で相手が本名を名乗る名刺交換の場では、極力、本名も用いるといいでしょう。この場合は、ペンネームをメインに置き、カッコ書きで本名を入れるというのも一つの手でしょう。

名刺の項目④:住所

フリーランサーの多くは自宅を拠点として仕事をしているため、名刺には住所を記載したくないと思う方が多いです。しかし、名刺交換をする相手に住所を教えないというのは、「もしかしたらこの人、怪しい人かもしれない」といった不信感を与えてしまうおそれがあります。住所を記載したくないという方は、バーチャルオフィスを利用する方法もあります。住所と電話番号を月数千円程度からで借りることができます。

とはいえ、住所を特定されたら困るという方もいらっしゃると思います。特に女性はその傾向が高いです。そのような場合には、住所を記載した名刺と、住所を記載していない名刺を用意して、渡す人によってどちらを渡すか決めたり、また、少しラフな感じで、「●●県●●市在住」というのも面白いかもしれません。

名刺の項目⑤:電話・FAX番号

名刺交換をして、その場で仕事を受注できる、というのは稀です。最低限の連絡先としてメールアドレスは必須ですが、仕事の依頼をされたときに何か緊急の連絡事項があった場合には、やはり名刺に電話番号を記載していなければ、クライアントとしては、「どうしてこの緊急時に電話できないのか」と怒ってしまうこともあります。電話番号についても、住所と同様、電話番号を記載した名刺と、電話番号を記載していない名刺の2つを用意して、渡す人によって使い分けるのがいいでしょう。もし金銭的に余裕があれば、電話回線を新たに引いたり、プライベート用とは別に、業務用の携帯電話を契約するのがいいです。

名刺の項目⑥:メールアドレス

プライベートのメールアドレスよりも、業務用のメールアドレスを作って名刺に記載するのがいいです。Gmailであれば無料で作ることができます。もしGmailのようなフリーのメールアドレスでは良くないのではないか、と思われる場合は、独自ドメインのアドレスを取得するといいでしょう。

名刺の項目⑦:ホームページ・SNS情報

自身の仕事のために作ったホームページがあれば、当然、ホームページのURLは記載しましょう。また、URLだと打ち込むのがやっかいなので、QRコードを作成して、貼り付けるという方法も望ましいです。

SNSについては、色々と議論があるところですが、プライベート用に使っているSNS情報は載せず、仕事用と割り切って使っているSNS情報のみ載せるのがいいと思います。プライベートでSNSを使っていた場合は、せっかくの息抜きできる場の一つを失うことになってしまいますので、あまりおススメはできません。

名刺の項目⑧:似顔絵や顔写真は必要?

似顔絵や顔写真のある名刺は、名刺を受け取った相手にとって好印象をもたれる傾向にありますので、可能であれば載せるようにしましょう。

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【ラクスル】http://raksul.com/
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【名刺通販ドットコム】www.meishituuhan.com/
テンプレートが300以上もあり、自身の好みに沿ったものを作ることができます。

【デザイン名刺.net】http://www.designmeishi.net
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